夫と暮らすのはもうしんどい。夫が少しでも変わってくれたらいいのに。夫と話し合えたらいいのかな。
幸せになれると思って結婚したんですもん。
もし夫が少しでも変わってくれたら一緒に暮らしていけるかもしれないと思いますよね。
そんなお悩みを一緒に考えました。
モラハラ夫がやり直そうと言ってきたら
今まで何回も取り上げてきたように、ひと言でモラハラ夫といっても色々なパターンがあります。
わたしは、基本的に「モラハラ」という嫌がらせをする人には3パターンあると思っています。
ASDなど、発達障害からくるその特性(持って生まれた性格)ゆえのモラハラ。
「社会性人格障害(サイコパス)」と呼ばれるような一種の精神異常者によるもの。
また、どちらでもなくその辺に普通にいるほとんどの男性(または女性)によるもの。
そのあたりの説明は下の記事をお読みいただければ。
特に多いのは、最後の「その辺にいる普通の男性」によるモラハラだと思っています。
結婚するまで、もしくは結婚してもしばらくは「いい彼氏」「いい夫」だったはずです。
それが、いつの間にか妻に対してモラハラをするようになる。
そのきっかけはいったい何だったのかすら妻にはよくわからないままに。
モラハラ夫たちの特徴はよく言われますがおおむねつぎのようなものではないかと。
・舌打ちをする
・何か言っても無視したり、馬鹿にしたような態度をとる。
・体形や美醜など妻を傷つける言葉をわざという。
・終始妻を見下し、自分のほうが上だと認めさせようとする。
・なんでも妻のせいにする。
怖いんですよねこれがまた。
だからいつの間にか、夫と話し合うのが嫌で避けるようになる。
モラハラにはハネムーン期がある
ところが、これだけいやな思いをさせられてきたのに、いざ別れようとすると。
それまでは典型的なモラハラ夫だったのに、手のひらを反すようにやさし気にふるまうことがある。
「今まで悪かった。お前を傷つけるつもりはなかった」
「話し合おう」
そんなことすら言うかもしれません。
泣いて謝ることすらあるかもしれません。
その目的はわかりません。
本当に離婚したくないと思っていて関係を修復しようとしているのか、はたまたそうやって妻が許してしまうのをみて面白がっているのか。
おそらくは無意識のうちにそうやって妻をコントロールしようとしているのかもしれないとかすら思ってしまう。
そんなに疑い深くなるほど、虐げられてきたんですよね。
妻の側にも、離婚してシングルマザーとして子供を育てながら生きていくことに不安はあるし・・・
夫が見せるやさしさにほだされ、「もう一度やり直してみるかな」という気になるかもしれません。
モラハラ夫に仕返しををするのは有効か
逆に、中にはさんざんいやな目にあってきたんだし、少し夫がしおらしくなったこのチャンス、ちょっと復讐してやろう、なんて思ったり。
わかるけど、仕返しはやめた方がいいかも。
なぜなら、モラハラはおそらく治らないからです。
脳の特性としてモラハラをしているにしろ、人格障害の一症状としてのモラハラにしろ、育った環境や考え方の偏りによっておこったモラハラだったにしろ。
人の考え方ってその人そのものになる気がします。
根深くその人の内面に根差した考え方と、それによって作られた人格ってそんなに一朝一夕で変えられるものでしょうか。
おそらく無理でしょう。
逆に夫から「お前が変われ」って言われて「よくそんなこと言えるよね」って思いますやん?
もしわたしたちが、夫が少し反省しているようだと思って仕返しに夫と同じことをしたら、どんなことが予想されるでしょうか。
モラハラ夫たちの「反省」は長続きしない
彼らがまたモラルハラッサーになったとき、自分にされたのと同じことをいっそう強化して反撃してくるでしょう。
もうこうなったら収拾がつきません。
半沢直樹ばりの「やられたらやり返す」は悪手だと思います。
今度は自分が「モラハラ」として夫に訴えられるかもしれません。
モラハラ夫に勝つ方法はあるか
モラハラに口げんかで勝つ方法はありません。
そうでなければ、こんなに傷つくことはなかった。
「モラハラ夫たちは口が立つ」
もういやというほど実感したじゃないですか。
だけど、もう黙って耐える必要はありません。
一番いいのは、「去る」ことじゃないかと思います。
モラハラ夫に言い合いで「勝つ」必要がありますか?
夫がしおらしくしているときは、今まで傷つけられてきた悔しさや悲しみをぶつけることができるかもしれません。
でも夫がまた本性を表し、開き直って口論になったらそれまで以上に傷つくことを言うかもしれません。
モラハラ夫に「勝つ」ことができるとしたら。
いったん夫から離れ、夫の言葉の暴力が届かない安全なところに逃げて体制を整えてから、だと思います。
モラハラ夫たちは妻を傷つけ、やりこめることで優越感に浸り、自分の自尊心を満足させる生き物です。
モラハラ夫に「勝ってやろう」なんて考えないほうがいいかも。
無駄に傷を負うだけです。
逆にモラハラ夫たちのために心身をすり減らしてきたため、夫と話すことに恐怖を感じていませんか?
夫は自分にとって「都合のいい存在」である妻を手放そうとせず、妻が夫から離れようとするのをありとあらゆる手を使って阻止しようとしてくるかもしれません。
なだめてみたり懇願してみたり、慣れないプレゼントをしてみたり・・・
「離婚してくれさえすればお金なんていらない」?
もういいや、めんどくさい。
離婚さえしてくれたらなんでもいいや。
そういって夫と財産の分与について話すことを避け、その結果なにも持たずに離婚してしまいたい自分がいます。
これもモラハラを受け続けてきたためにすっかり染み込んだ「奴隷根性」なのかも。
あるいは「後遺症」。
それで離婚して、モラハラを受けながら窮屈な生活をするのと同じくらい、もしかしたらもっと大変な生活に甘んじなければならなくなったとしたら。
モラハラから逃げて、やっと手にした自由なのに、それを十分に喜べないような生活をしなければならなくなったとしたら、あまりにも残念。
夫への復讐に力と時間をつぎ込むよりも、次の生活のためにそれを使いたい。
モラハラ夫がやり直したいと言ってきたとき~まとめ
モラハラ夫がやり直したい、夫婦関係を修復したい、と言ってきたときどうするかはそれぞれの事情や考え方によって違ってくるでしょう。
「話し合おう」っていうならこの際とことん話し合ってもいいかも。
モラハラから逃げるもよし。
夫とのパワーバランスを何とか取りながら共生するもよし。
どちらの道を選んでも厳しいのは確かですが、どちらにしても幸せになれる道を選びたいな。
「あの時こうしてよかった」
そう言える道を選びたいと思います。
モラハラ夫は時々本心なのか、ポーズなのかはわからないけど「やさしくなる」ことがある。それを信じてやりなおすもよし、もうモラハラは治らないと見切って離婚に進むもよし。自分の選択を信じたい。
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