モラハラにずっと悩んできました。カウンセリングを受けようと思っているのですが、どんなものですか?どこで受けられますか?
そんな疑問にお答えします。
そんなわたしは夫からモラハラを受けていると気が付かないまま20数年暮らしてきた人。離婚を視野に、ついにアパートを借りて別居スタート!
モラハラを受けている人がカウンセリングを受けられるところ
まずはお住いの自治体のHPを見てみてください。各自治体には必ず「女性問題相談窓口」というものが設置されているはずです。
他にも心療内科や、学校の中などにもカウンセラーさんがいます。
もちろんご自分でサロンを開いてカウンセリングをしている方もいます。
そういう方をネットで探して近くの方を訪ねてみることもできます。
ただ、カウンセリングの専門家でも得意とする分野があるし、相性もあるので自分が合うなと思うカウンセラーと出会えるまであちこち試しに行ってみることも必要かもしれません。
どこかに相談してみたいと思う方は以前に書いたこちらの記事もよければ参照してください。
✔夫にカウンセリングを受けてもらうことはできる?
夫が自分のモラハラに気がつきカウンセリングを受けてみたいと言ったのなら効果はあるかもしれません。
前にも書いたようにモラハラは自分で気がつかない限りやめられないものです。
自分で気がつき、真剣にパートナーとの関係を改善しようという気があるなら言われずともカウンセリングを受けてみようかと思うかもしれません。
モラハラをする人に「あなたのしていることはモラハラだ」と指摘したところで鼻で笑われるのがオチ。
もしくは怒り狂うか。
モラハラを自覚していない人にカウンセリングを受けるように言うのは「無理」だと思った方がいいです。
✔ カウンセリングを受けるメリット
何年もモラハラを受けてきた人は「なにがモラハラで何がモラハラでないのか」がわからなくなっています。
カウンセリングを受ける最大のメリットは「第三者の目」が入ることです。
自分では気がつかなかった心の傷や考え方のゆがみのようなものを指摘されて、前に進むために受けるもの。
心理学や対人援助の訓練を受けた人が専門的な知識を総合的に駆使して、相談者一人一人にオーダーメイドで伴走してくれる感じです。
プロですから当然お金がかかる場合もあります。
自分の将来のための投資だと思えば安いものだと思うので、受ける価値は十分にあると思います。
モラハラカウンセラーの本から
大阪でモラハラのカウンセラーをしておられる谷本恵美さんの本
は自分はモラハラを受けている?と感じる人には必ず読んでほしい一冊です。
読み進むにつれて「自分のことだ」と感じ、自分がいまどの「段階」にいるのかがわかります。
・モラハラにあった自分がうしなってきたものに気づいた時の怒りや悲しみ
・モラハラについて理解した時に陥りがちな危険
などなど・・・
わたしはこの本を読んで自分の置かれている状況について分析し理解できました。
読み始めから「そうか!そうだったのか!」と膝を打ちすぎて一人パーカッションになったのですが、そのうちの一つのトピックをご紹介します。
谷本さんはモラハラをする人をピーターパンに重ねて説明しておられるのですがこれが本当に腑に落ちるのです。
ピーターパンは永遠に大人にならない少年です。
ある晩、ロンドンに住んでいたウェンディと弟たちをネバーランドに連れていきます。
ネバーランドでの生活はスリルと冒険の日々。
そこでウェンディは「みんなのお母さん」になってくれとピーターパンに頼まれて引き受けます。
でもピーターパンはやりたい放題で、わがままばかり。
ウェンディはそんなピーターパンに苦情を言いますがそうするとピーターパンはプイっと怒って出ていってしまいます。
ピーターパンが求めていたのは「お母さん」としてのウェンディ。
疲れ切ったウェンディは弟たちを連れてある日、ロンドンに戻ることにします。
それから何年もたちウェンディは大人になりお母さんになっています。
そこへまたピーターパンが現れてウェンディを誘いますがウェンディは断ります。
「あそこはわたしの世界じゃないから」と。
モラハラに振り回されてきたわたしたちはウェンディです。
ウェンディはピーターパンの際限のない要求にこたえようとして一生懸命になって疲れ切ってしまった。
ピーターパンのように大人になりきれない人を「ピーターパンシンドローム」の人といいます。
一方ウェンディのように自分を犠牲にして何かおかしいと思いながらも相手に尽くしてしまうことを「ウェンディジレンマ」というそうです。
まさしく!
「ウェンディジレンマ」を解決する立った一つの方法は「自分の世界に帰る」こと。
自分の世界を取り戻すことしかないのです。
自分の世界を取り戻すこととは具体的になにをすることなのかは一人一人違うのかもしれませんが、自分はモラハラの被害を受けていると感じ、そこから脱したいと思う人ならば必ず一度は考えてみなければいけないことなのだと思いました。
自分はモラハラの被害を受けていると思う人はもちろん、モラハラについて知りたいと思う人もぜひ読まれることをお勧めします。わたしのバイブルです。
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