【なぜ?】夫はなぜモラハラ夫になったのか【こっちが聞きたい】

Moral harassment and violence 特徴

モラハラ、という言葉はかなり広い範囲をカバーするようになったと思う。




細かいところではそれぞれの夫婦の関係性やモラハラの程度というものもあって違ってくる。




でも大まかに言って「モラハラ」ってなんだろう。





夫はなぜモラハラをするようになったんだろう。




夫から受けていたのはモラハラといういやがらせ。





でもどうして?




結婚するまでは優しかったのに。




子供が生まれるまでは優しかったのに・・・・





どうして夫たちがモラハラをするようになったのか。





それはわかりません。




理由なんてないのかもしれない。




ただただ夫との生活はストレスでしかない。




モラハラ夫の特徴とは



男女問題、夫婦問題と聞いたらまず何を想像しますか?





浮気?不倫?セックスレス?




どれもみんな当事者にとってはストレスフルです。




ストレスになる関係というのは男女間に限ったことではありません。




でもモラルハラスメントは外から見てもわからず、相談しても理解してもらいにくいという点で他の問題とは違っているかもしれません。




夫はなぜモラハラをするんでしょう。




モラハラってなに?

日本語にはぴったりした訳語がない


モラハラとは、「モラルハラスメント」のことです。





以前にも一度書いていますが、もう一度解説します。




字義どおりには「道徳」や「倫理」でのいやがらせ、という意味になりますが、なんだかわかりにくい。




道徳や倫理でいやがらせって?矛盾してます?よね。



いやがらせですから、むしろ道徳や倫理に反している。




「アンモラルハラスメント」ならわかるんですけどね。



セクハラ(セクシュアルハラスメント=性的嫌がらせ)、パワハラ(パワーハラスメント=社会的な力によるいやがらせ)という言葉はまだ字面からなんとなくわかる。




これらはまだ納得がいくのですが、モラハラは日本語に訳しにくい言葉なのでしょう。



よく「モラハラってなんですか?」という質問を受けます。



わたしも最近ようやく人に説明できる程度には「モラハラ」の意味が分かるようになってきましたが、この言葉に接するようになった当初はうまく説明できませんでした。



モラハラとは「いじめ」のこと!



日本語に訳すとわかりにくいですが、要するに「いじめ」です。




セクハラもパワハラも、学校や会社で起こるいわゆる「いじめ」もこのモラハラに含まれると考えます。


暴力を伴うこともありますが、ほとんどの場合暴力を振るわれることはまれです。





ゆえに、余計に外から見えづらい、とも言えるのですが。



どんな形であっても「いじめ」は許されるものではありません。





さらにモラハラ問題は「外から見えにくい」ということです。



見えづらいどころか、周りからは「仲の良い夫婦」と思われていることさえあります。

かなこ
かなこ

例えば・・・

わたしの夫はいわゆる「大阪のノリ」を好みます。 大阪では「いじり」と表現されることが多いのですが、もともとは芸人さんがその芸能の中でのスパイスとして計算しつくされた中で相手をからかったり、ふざけたりして笑いを取るのが目的だったのでしょう。



「ノリ」でやっていいこと?


あくまでもそれは計算しつくされた「芸」の中で、という限定されたものであったはずです。




わたしも、あまりに行き過ぎたものでない限りそうした「笑い」を楽しむこともあります。



大阪の人はそういう「いじり」が多くちりばめられた「お笑い文化」が非常に身近なところで生活しているのです。




自分と周りにいる人との関係の中にまでそうした「お笑いの要素」を持ち込んでしまいがちという、いわば「関西人気質」ともいうものがあるのかもしれません。




夫はまさにこれです。



何度でも言いますが、もともとは「芸として計算しつくされたもの」であった「いじり」です。




それを夫は自分が同じようにしても相手に冗談だとわかってもらえるだろうという軽い気持ちでそうしていたのかもしれません。




周囲もそういう感覚に影響されて、多少感覚が麻痺しているのではないかと思います。



もっとも、大阪人だけにモラハラが多いわけではないのでそれそこ「知らんけど」、と付け加えておきますが。




あくまでもわたしの私見です。



少なくともわたしの夫がわたしを他の人の前でけなしたり、貶めるようなことを言うとき、必ずしも悪意があってやっているわけではなさそうなのです。



悪気がなければいいわけではない


夫に「悪意がなさそう」だから、許してやれというのはあまりに短絡的だと思います。




それは学校で起きているいじめも共通していると思います。



学校で起きているいじめもいじめられている本人は死を考えるほどに苦しんでいる。




ですが、周りにはそのグループの中でじゃれているようにしか見えなかった、と映っていることがあります。



ある日突然、子供が自殺して調査が行われて初めて、実はおふざけのような軽いものではなくいじめだったことに気が付いた、ということがあるのと同じです。



「悪気がなかった」から許される?




悪気があろうとなかろうと、いじめられていた当事者にとっては関係のないこと。




そこで起きていることは死を選ぶことすら、その方が楽だと思うほど辛く苦しいことなのです。


それが学校で起きるものであれ会社で起きるものであれ、夫婦の間で起きるものであれ、当事者にとっては毎日がストレスフルで辛くいものです。



毎日朝が来ることが恐怖でしかないということが起きているのです。



正常な精神状態は失われ、「殺るか、殺られるか」の二択しかない、とまで思い詰めていることもあるのです。



子供たちの間で起きるいじめも辛い。




子供は親を含めた大人に認めてもらうよりも同年代の仲間に受け入れられる方が大切だと思う時期があります。



その時期に仲間から受け入れられなかったり、いじめの対象になったりしたらその辛さは想像するに余りあるものです。



ましてや自分をいじめている人が自分の「友達」だという人だったりするのです。




混乱しますよね。



「友達」が遊びでやっていること、みんなを楽しませようとしているのにそれをやめて欲しいなんて言ったら、自分はつまらない奴だと思われるかも。


その恐怖から「助けて」と言えず、周りの人たちにはほとんど「唐突に死を選んだ」と映るような行動に向かうのです。


夫から妻へ向かうものだけがモラハラではない



学校ではいじめによる自殺を防ごうと、「助けを求めて」「サインを見逃すな」としきりに言われます。




けれど、残念ながらわたしは無理だろうと思っています。



いい大人として社会経験も積み、それなりに社会では受け入れられているような人でさえ、モラハラで苦しみ、その悲しさを誰にも打ち明けられずに苦しみ続けている。



逃げようと思えば逃げられるだろう、と思いますか?



大人なんだから、お金だってあるだろう。




本当に相手のことが嫌いで逃げたいと思っているのなら別れてしまえばいい「だけ」




そうしないということはモラハラを受けているという「あなたにも問題がある」のではないか。



そんな風に思ったり、口にしたりしてしまっていませんか?



そう思う人はいじめが問題になっていることの本質的な問題を理解していないのだと思います。


夫婦の間で起こる「いじめ」こそがモラハラです。



悪気があろうとなかろうと、人を傷つけるようなことを言ったりしたり、笑いものにして「楽しむ」というようなことはしちゃいけないはず。




でもそれがモラハラです。


本当ならくつろげるはずの場所が最もストレスフルな場所になっているんです。そのしんどさ、わかりますか?


大切にされるべき相手からけなされ、貶められ、無視されたり監視されたり。




自分の好きなものを好きだということ(=自分)を否定されたり、無力で役に立たないと言われ続けて自尊心を破壊されたりする。



ことがどれだけ辛く悲しいことなのか、少しでも想像できるならモラハラの意味が理解できようになるかもしれません。



モラハラはなぜ起きる?~まとめ


モラハラとは、夫婦の間で起こる「いじめ」のこと

夫婦のどちらも被害者になる場合がある


モラハラとは、夫婦の間で起こる「いじめ」です。



必ずしも夫から妻へ向かうものだけではなく、最近では妻がモラルハラッサーになることもある。




苦しんでいる夫たちの呟きがわたしのTwitterのタイムラインにも多く流れてくるようになりました。




なぜモラハラが起こるのか。




これはいろんなパターンがありそうです。




育った環境によって受けた考え方の影響?




本人の気質?




いろんな要素が絡まっていそうですが、はっきりしているのはいま、モラハラによってたくさんの妻たちが苦しんでいるということ。




中には男性もいますがそれほど目立たないように見えます。




女性は社会的な立場の低さに比例して、経済的に弱い女性のほうがより深刻な影響を受けやすい。男性が受けるそれよりも大きく複雑な問題になるのではないかと思っています。



学校でのいじめが深刻な結末になりがちなのは、問題の一つに当事者が自分は「いじめ」にあっているのだとはなかなか認められないため、助けを求めないからです。




(あるいは求められないまま、引くも地獄進むも地獄というような状況になる)からだと思っています。





学校という閉じられたところでおこるいじめは、外部からは見えづらく周囲にはわかりにくい。





同じように、モラハラも「家庭」という外からはほとんど見えない。





夫婦関係には「他人が口をはさむべきでない」ものという感覚がまだ色濃い。





そのストレスに苦しみ悩んでいる夫または妻は表面化しているよりももっともっと多いのではないかと思います。





最近では、学校も開かれたものであるべきであるという考えが一般的になりつつあり、いじめに対する世間の目も厳しくなりました。



これからは家庭でおこるいじめにももっと注目が向けられ、モラハラにストレスを感じ、苦しむ人たちがそこから逃げていいんだということが一般にも認められていくといいなと思います。



ストレス,男女問題,悩み

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