モラハラされたって言ったら周りの人は「そんなこと、うちでもよくあるよ」っていうんですよね。
違うんだけどな。あれは「普通の夫婦喧嘩」なんかじゃないってどうやったらわかってもらえるかな
そんなお悩みに答えます
普通の夫婦喧嘩とモラハラと違う点は何か
「夫婦喧嘩」と「モラハラ」が違う点はその関係性です。
「夫婦喧嘩」は夫と妻とが対等であり、お互いに言いたいことが言えます。
その根底には自分の気持ちを正直に言っても相手は必要以上に自分を攻撃しないという信頼関係があります。
一方、「モラハラ」は夫婦の関係が対等ではありません。
圧倒的な力の差をもってまさに「攻撃」されるのです。
明らかに一方的で相手の人格を否定し、一番言われたくない言葉でもって「やり込めようとする」のがモラハラです。
言葉での攻撃
「汚い」
「おばはん」
「お前は俺と対等やと思ってんのか」
「お前が俺と同じだけ稼いで来たら認めてやってもいい」
妻の人格を否定し、貶める。
これが対等な「喧嘩」でしょうか。
まるで中学生の「いじめ」です。
まったく対等に話などできるわけがありません。
相手のしていることを過小評価する
「お前は俺と対等やと思ってるのか」
「お前が俺と同じだけ稼いでこい」
主婦として家事をし、子供たちの世話をすることはつまらない仕事ではありません。
家事って、掃除機をかけ、洗濯機を回し、ご飯を炊いておかずを作るだけのことではありません。
そのあいだあいだに、細かい様々な仕事があります。
しかも24時間365日。
不在で受け取れなかった郵便や宅配便を受け取るために家に拘束されることもあります。
子供たちはじっと家でおとなしくしててくれるわけではありません。
定期的に外に連れ出し、食事をさせ、お風呂に入れて寝かしつけて。
子供が寝ないときは疲れ果てて先に眠ってしまうこともあります。
一度寝落ちてしまっても、また起きてきて家事の続きを片付けるかもしれない。
働きに出るようになっても、パートで働くのは、子供たちの学校の行事に合わせて休みやすいからかもしれません。
社会の仕組み自体、キャリアをいったん置いて子供を育てることにした女性に対して、まだまだ賃金面での格差があり、大きい。
それは、妻のせいでしょうか。
「三食昼寝付き」なんて使い古された言葉で冷笑的に妻のしていることを見下げ、価値のないものとして評価しない。
「対等」なんかであるはずがない。
脅す、物を投げる、大きな声を出す
怖い表情でにらみつけ、物を投げつけられる、大きな声で怒鳴りつけられる。
「喧嘩」とは似て非なるもの。
初めから相手を「対等な相手」として認めたうえで話しているうちに声が大きくなったり語気が強くなったりしたのとはわけが違います。
時にモラハラは語気はむしろ強いわけではなく、冷笑的である場合すらあります。
すべては相手を「やり込めて」「傷つける」ことが目的です。
「そんなつもりはなかった」と言うかもしれません。
そんなこと、幼稚園で学んでいるはずです。
学んでいなければならないはずです。
夫が同じ部屋にいると怖いと感じるならモラハラかも
愛し合い、普段は仲の良い夫婦でも時々意見が合わず言い争うこともあるでしょう。
それでも、相手を「怖い」と感じそれが長い時間続くのなら、それはおかしいです。
怖いから、おとなしく言うことを聞いてさえいたら穏やかに生活できる。
もし、そういう関係ならあなたとあなたの夫の関係はいびつなのかもしれない。
うちの夫婦喧嘩は喧嘩じゃない?周りの人に話してみる
「夫婦喧嘩」は対等な関係の中で起こるもの。
「モラハラ」である場合は、圧倒的に夫か妻のどちらかの力が強すぎる。
モラハラを受けている側は相手を「怖い」と思う。
まずは周りの人に自分の感じている「怖い」という気持ちを誰かに話してみてください。
モラハラ被害者は自分がいつの間にか洗脳されていて、その関係が普通のものだと思い込んでいることがあります。
まずは周りの人にその気持ちを話してみてください。
あなたの友人たちは「その関係はおかしい」というかもしれない。
その言葉を少し、頭に置いておいてください。
そして、自分と夫との関係はおかしいの?という目をもって周りの夫婦を見てみてください。
夫を怖いと思うことがある?
自分の言いたいことが言える?
仲直りはできる?それとも夫はいつまでも怒っている?
無視されたりする?
誰かにこの質問をしてみてください。
もし、あなたが感じているのが「恐怖」なら、あなたは夫からモラハラを受けているのかもしれない。
「夫婦喧嘩」と「モラハラ」とは似ているけど全く別のものです。
それはあなたの夫があなたに言うような、あなたが「不出来で」「くだらない」人間で「なにもできない」人間だから夫を怒らせているのではなく、夫の問題なのかもしれない。
もしかしたら、あなたは夫から「モラハラ」というDVを受けているのかもしれない、とちょっと気を付けてみてください。
「気づくこと」からあなたの生活は変わるかもしれないのです。
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