Twitterでは「モラハラ夫はASD(広汎性発達障害)疑いありでは?」のツイートがプチバズっているところです。
モラハラのしんどさって体験した人でないとなかなかわかりづらいものがあると思います。
医学的心理学的にいろんなアプローチがなされ、研究されているだろうとは思います。
わたしたちモラハラ被害者も、体感的にモラハラとはどういうものか語れると思います。
モラハラと「発達障害」や「反社会性人格障害(サイコパス)」などとの関係
前回の記事の要約です。
モラルハラッサーの中にはサイコパスと呼ばれる精神疾患をもっている、もしくは精神病とまでは言えないものの、人を傷つけて楽しんだり人が苦しむのを見ることに快感を感じる人がいる。
ASDなどの発達障害によるモラハラ?
ASDなどの発達障害を持っている人によるモラハラはこれはもうモラハラと言っていいのかどうかすらわかりません。
だけど、夫との間にコミュニケーションが成り立たない。
いつでも自分からの一方通行、というのは悲しい。
モラルハラスメントには「言葉や態度による抑圧や、いやがらせ」というものがあります。
発達障害の特性ゆえに夫婦間でコミュニケーションが取れなかったり、思ったことを悪気なく口にして妻を傷つけてしまう。
これはモラハラというよりも発達障害の持つ特性ゆえの二次障害、と言えるかもしれません。
芸術家や学者などに多いんじゃないかなあという気がします。
もちろん、モラハラという言葉の本来の意味とはちょっと違うかもしれなくても結婚した相手と一緒にいることが苦痛であったり緊張を強いられたりするのはしんどい。
離婚の理由として全然ありだと思います。
むしろその物言いや態度、一番近い対人関係である妻との関係が発達障害の特性がゆえに妻や子供を傷つけるなら別れるしかない案件ともいえるかもしれません。
それこそ、これはもう治らないです。
だってそれは脳の機能障害で、育ちの問題というわけではなく、夫の特性であり人格なんですもの。
彼らにはなぜあなたが傷ついているのか、悩んでいるのかがまったくわからない可能性があります。
どうしても我慢できなければ別れるしかないのかも。
発達障害はかなりの確率で子供に、特に男児に遺伝するといわれています。
息子さんが将来モラ化して結婚した相手を傷つけてしまうことを防ぐための療育により多くの時間やお金をつぎ込んだ方が建設的かもしれません。
このタイプのモラルハラッサーは医者や学者など、高学歴の専門職の人もしくは芸術家に多く、逆に学習障害や知的障害があったりする場合は低収入で働かない、ヒモ旦那ということも多い印象です。
最も危険なモラハラ
一番危険なモラルハラッサーはサイコパスチックな人格の持ち主であった場合です。
わたしのTwitterのタイムラインにも時々、本物のサイコパスだなという夫持ちであろうと思われる奥さんのツイートが流れてきます。
このタイプのモラルハラッサーは本当にあぶない。
サイコパスモラルハラッサーは妻を支配下に置くために計算してか本能なのか、こちらがいやだなあと思うことを言う。
妻に何をどう言えば怯えて言うことを聞くのか、どういう行動で相手を屈服させられるのかをドンピシャで繰り出してきます。
とにかく頭がいい。回転が速い。
本物のサイコパスは本当に妻を死に追いやろうとさえしているのかもしれない、と思うことがあります。
「自分のもの」になった妻をいたぶり、自分の快感と欲求を満たすためだけに妻を苦しめ、それを見て楽しんでいるように思えます。
本当に、命の危険さえあります。
悪いこと言わないから早く逃げて!と思いながらツイートを読んでいることがあります。
ここまでやる本当の意味でのサイコパスがモラルハラッサーだった場合はあまりにも危険すぎるモンスターです。
命が惜しければとにかく早く逃げることです。病みます。
彼らはあなたの死すら願っているかもしれないし、そこまで病む過程すら眺めて楽しんでいる可能性があります。
真性のサイコパスは自分の正体を隠しています。
女性に対して優しげに振る舞い、紳士的だったりするかも。
それは彼らが自分の正体に気付かれないように、「いいひと」に意識して擬態しているからです。
そしていよいよ「結婚」「妊娠、出産」といった被害者が逃げられない、という状態まで関係を強めたうえで正体を明らかにするのです。
ここまで読んで思いませんでしたか?
「ああ、いわゆるよく出てくる『モラハラ』の特徴だ」って。たぶんそうです。
わたしの分析はそう間違っていないと思います。
いわゆる「モラハラ」の定義に本当の意味で当てはまるのは真性「サイコパス」であると思っています。
「うちの夫はモラなんです」という人のうち、このタイプはそう多くないけれど確実にいます。
サイコパスと結婚してしまった人の苦悩や苦しみは想像にかたくない。
これは本当に悲惨でしょう。
どうぞご無事で。早く、一刻も早く逃げてください。
サイコパスは賢い。一般の人が太刀打ちできるような程度の賢さではない。
「いい人」に擬態し、常に獲物を狙っています。
網を張るクモか、木の上に潜み獲物が通りかかるのを待ち伏せするヒョウのように。
このタイプは高学歴、高収入のハイクラス界隈に多いのではないかとみています。
この手のモラハラと離婚するときには弁護士さんを雇うべきです。
一人で太刀打ちできるような相手ではない。へたすれば食われます。
これが恐らく「モラルハラッサー」の正体です。
一番多いタイプのモラハラとは
さて、問題はあとの「なんちゃってサイコパス」です。
よく「モラハラは結婚するまでわからなかった」といいます。
この手のモラルハラッサーは真性のサイコパスと違って、「素」です。
ある意味では発達障害の人と共通しているかもしれません。
別に自分を良く見せようとか、特に悪人だとかいう自覚もありません。
計算高く獲物を手に入れるために「いい人」に擬態する真性サイコパスではありません。
この手合いは、わたしの父や夫も含めて実に「普通の人」です。
いい時もあれば悪い時もある。
なまじ「いい時」もあるだけに、逃げていいものかどうか悩むのがこの手合いなのだと思います。
普通の人なので、計算づくでわたしたちと付き合い結婚したわけではない。
いたぶる対象を見つけて「いい人」に擬態したわけでもない。
ごくごく、ふっつーの人。
それがなぜ「モラルハラッサー」になっちゃったの?
これは何回も書いているように、モラハラが「いじめ」であるということ関係があると思います。
学校で起きているいじめにも程度の違いがあります。
相手を「からかう」という程度のものから、自殺にまで追い込むようなひどいいじめもある。
でも被害者にとっては軽いいじめも酷いいじめもない。
当事者にとっては辛いものです。それはどんなものでも「いじめ」です。
モラハラたちは初めから「モラルハラッサー」だったわけではないと思うのです。
真性のサイコパスのように、紳士を気どり、いい人を演じてわたしたちを信用させてるわけでもない。
実は自分の欲望のためにわたしたちをコントロールし思い通りにしてやろう、とか小賢しくふるまえるほど賢くもない。
学校でいじめの加害者と被害者がどのように生まれるか考えると、家庭内で起きるモラハラ、つまり夫婦間のいじめとよく似ているなと思います。
加害者と被害者は初めは仲のいい友達だったりすることもあります。
それが何かのきっかけで行き違いが生じ、それまでは保てていたパワーバランスが崩れる時がある。
一時的につよい側と弱い側に別れ、弱い側は苦しい思いをすることがある。
加害者側の子供も、もともとそれほど悪い子ではなかったりするので一時的なものですんだりする。
学校の中ではわりとよくあることです。
だから加害者と被害者とがころころ入れ替わるのです。対象も変わります。
卒業してしまえばそれで関係が切れるので、新しい環境になって、加害者だった子も被害者だった子もなにもなかったかのように付き合っていけることもある。
たくさんの夫婦の間でも同じことが起きているのだと思います。
きっかけはほんのささいなことだったのかもしれないし、それこそ妊娠や出産といった大きなことだったのかもしれない。
何かのことがきっかけでパワーバランスが崩れ、強い側が弱い側を虐げるようになる。
それまで社会で働いていたバリバリのキャリアウーマンが結婚して専業主婦になり、収入を夫だけに頼るようになったとか。
子供が生まれて家事や育児に疲れて付き合っていた時ほど綺麗に身づくろいができなくなった妻をみてちょっとがっかりした、とかだったかもしれません。
いやそもそも、そこがパワーバランスになるのはおかしいんですけどね。
勝手に自分の理想の妻の形を押し付けて、それができていないからといって勝手にがっかりされてもね、と思います。
ですが、そんなことから加害者ポジションに立ってしまった夫(または妻でも)との関係はなかなか正しくはならないものです。
しかも学校と違ってクラス替えもありません。
ずっと同じ相手と同じポジションで暮らしていかなくてはならなくなる。一度出来上がってしまった関係はなかなか変わらないものです。
もともとどちらかというと「強い」性格で、リーダーシップがあるもののやや強引で「オレについてこい」的な感覚を亭主関白とごちゃ混ぜにしてるタイプ。
責任感が強く、なんでも自分でやらなきゃ気が済まない学級委員長タイプ
会社の経営者なんかに多いと言われているのはこのタイプではないかと思います。これがたぶん、ほとんどの「モラ」の正体ではないかと思っています。
これをどれくらい我慢できるか、は人によって違うでしょうね。
気が変になるほどだという人もいれば、まあなんとかやり過ごしていける程度だと思う人もいるかも。
だけど相手が真性のサイコパスモラでなかったとしても、四六時中からかわれたりいじわるされたりしていれば病みます。
我慢できないと思ったらやっぱり別れていいと思うのです。
(ほんとは別れるべきだと思います。それもできるだけ早く。)
わたしも「モラルハラッサー」について調べているときに夫がなんだかどれも当てはまらない気がして、自分の繊細過ぎる性格のせいで夫に「モラルハラッサー」だというレッテルを貼り、逆にわたしが夫を追いつめているのではないか、と心配になったのですが、今はそんな心配はいらないなと思っています。
モラハラ夫にはいくつかのパターンがある
モラにもいくつかのパターンがある気がします。
1.発達障害の特性ゆえにおこる「疑似モラ」
2.真性のサイコパス(人格障害)によるモラハラの定義通りの、命の危険すらある「真正モラ」
3.普通の人ではあるものの何らかの拍子におこる「擬陽性モラ」
それのどれであっても、モラハラはつらい。
それを我慢して生活し、わたしたちの貴重な人生の時間を無駄にすることはないと思っています。
あなたの夫はどのタイプの「モラ」ですか?
どんなタイプであっても、モラにかかわりあって自分をすり減らすのはあまりにもバカバカしいです。
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