なかなか思うようにモラハラ夫との離婚計画が進まないです。ネットなんかでよくみんなが話題にしてる最強の縁切り神社に行ってみたいな。どこだっけ?
「最強」の縁切り神社と言われる京都は安井金毘羅宮ですね。
近くに住んでいるのでご案内いたしましょう。
京都の風景とともにしばしお楽しみください。
そんなわたしは夫からモラハラを受けていると気が付かないまま20数年暮らしてきた人。離婚を視野に、ついにアパートを借りて別居スタート!
最強の縁切り神社、京都「安井金毘羅宮」への行き方
JR京都→安井金毘羅宮
・タクシー:15分
・バス:「京都駅前バスターミナル」から市営バス「市営急行100」に乗り「清水道(きよみずどう)」バス停で下車。安井金毘羅宮までは徒歩3分
・地下鉄:京都市営地下鉄烏丸(からすま)線」で「四条(しじょう)」まで(二駅)。地下鉄四条から阪急四条河原町までは徒歩10分。
こちらでは「阪急河原町駅」から歩いて安井金毘羅宮までのルートを説明しています。
阪急河原町駅で下車、歩いて10分ほどです。
京都の町の雰囲気を楽しみながら歩いていくのが一番です。
駐車場はわりとあるのですが、駐車料金は高いし道は狭いし観光客は多いしであまりおすすめしません。
✔阪急河原町駅1番出口、東改札から出ます
改札を出てそのまま直進していくと二手に分かれるのですが右側「南座方向」の階段を上ります。
階段を上がると四条河原町通りです。右へ進みます。
にぎやかなアーケードを抜けてさらに山に向かって歩いていくと視界が開け、鴨川に出ます。
河原に等間隔で並んで座るカップルを横目に四条大橋を渡ります。
南座の前を通り過ぎてさらに進みます。
さらに続くアーケードをぬけて進むと、やがて正面には少し先に八坂神社への階段が見えてきます。
祇園へと入っていきます。入り口は狭くて見落としてしまいそうです。祇園への通りは「花見小路」と表示されています。
両側にお茶屋さんが並んでいます。
夜になるとお座敷に上がる舞妓さんや芸妓さんが行きかう通りも、昼間は観光客に埋め尽くされています。
趣のある石畳の道を、よりよくするために電柱の地中化の工事が行われています。
その工事が終わるまで石畳が外され、アスファルトになっています。
コロナが終息して、再び旅行に行けるようになるころには、また石畳の道が戻っているといいですね。
道なりに進むと正面突き当りに建仁寺の門です。
京都最古の禅寺であり、美術の教科書などでよく見る天井一杯に描かれた双竜、俵屋宗達の風神雷神絵図などが有名です。
そこを左に曲がって進んでいくとやがて右手に小さく「安井金毘羅宮」の表示が。
その角を曲がって細い路地をはいっていくと、すぐに石造りの大きな鳥居があります。
やがて見える朱塗りの鳥居をくぐると、そこが京都最強の縁切り神社として知られる「安井金毘羅宮」です。
こちらは北門になります。表門は東側です。
正式な参拝の仕方
✔手と口を清める
石畳を進んで社務所の前を通り過ぎると清めの水があります。
ここに限らず、神社に参拝するときにはまず手水で手と口を清めます。
左手から右手、と清め最後に口を漱ぎます。
このときにひしゃくにいきなり口をつけてはいけません。
手のひらに水をためてその水で口をゆすぎます。
✔本殿にお参りする
鈴を鳴らして神様を呼び、石段の前まで行ってお祈りを唱えます。
正式には「わたしはどこどこから参りました、○○と申します。本日はこれこれのことをお願いしたく参上いたしました」と自己紹介するそうです。
✔形代に切りたい悪縁、結びたい縁を書く
碑(いし)の前に記帳代があり、そこで形代(かたしろ:お札)に願い事を書きます。
できるだけ詳しく書いてくるのが良いそうです。
100円以上のお賽銭を箱の中に入れてきましょう。
「お志(こころざし)」というそうですよ。
✔形代を持ったまま碑(いし)の穴をくぐる
碑(いし)の前に進み、まず「前」から穴を潜り抜けます。
この時に「悪縁」が切れます。
くぐり終わったら今度は「後ろ」からまた同じ穴をくぐりぬけます。
この時に「良縁」が結ばれるそうです。
この穴、狭くて完全に腹這いにならないと潜り抜けられません。
行くときはスカートはやめたほうがいいです。
✔形代(かたしろ)を碑(いし)に貼り付けてお参りは完了
碑(いし)の裏に糊が準備されており、碑をくぐったあと形代を碑に貼り付けます。
もともとの碑の大きさがわからないほど、形代で埋め尽くされています。
もちろんわたしも貼り付けてきました。
碑をくぐらず、形代を貼り付けるだけでも霊験があるとされており、貼り付けるだけの人は列に並ぶ必要はありません。
ですが、この穴をくぐる順番を待つ人の列はたいていいつも長くのびています。
平日に行くと人も少なく、ゆっくりお参りできるようです。
順番を待っている間にそばにあった絵馬が目に入ります。
「タバコがやめられますように」
「病気との縁が切れますように」
「脂肪との縁が切れますように」
そんな願い事に交じって「○○と○○とを別れさせてください。○○と○○(自分?)が幸せになりますように」などの意味深なものも。
中には強烈な呪いの言葉ととれるものもあり、怨念の強さを感じました。
安井金毘羅宮の由来
安井金毘羅宮は日本の三大祟り神として知られる崇徳院が祀られています。
でも、一方で崇徳院は
「瀬をはやみ 岩にせかるる滝川の 割れてもすゑに 逢わんとぞ想ふ」
(急流を流されていく川の水が岩に当たって割かれてゆくようなわたしたちだがまた必ずや逢おう)
という誰でも一度は耳にしたことのある句を詠んだ方です。
その生涯は不遇で、生まれたときから「不義の子」の汚名を着せられ、最後は政権争いに巻き込まれ四国に流されてその一生を閉じました。
崇徳院亡き後、阿波内侍はここにお墓(廟)を建てて崇徳院をしのんだのでした。
四国に流されたのち一切の欲と縁を断ち、籠られた崇徳院。
しかし時の政権に翻弄され恋しい人と引き裂かれながらも「わかれてもいつかきっとまた逢いたい」という思いの深さ、愛妃との縁を再び結びたいという強い願いが、のちに「縁切り」と「縁結び」という一見逆の方向の願いを聞く神様として後世の人が祀るようになったのかもしれません。
そんな背景を思うとあまりにも強い呪いの言葉をここに書き残していくのはなんだかちょっと違う気がする、という気がしました。
それにそれほどの強烈な呪いを「言葉にして書いて残して」いった本人の中にはもっと強い印象を残してしまったのではないのかしらと他人事ながら心配になりました。
そんなことを思った京都でした。
まあ人のことだからいいけども。
これだけの重いものを投げつけられる神様もたいへんですね・・・
歌人としても有名であった崇徳天皇にちなんでおみくじも美しい和歌みくじです。
描かれている絵柄が美しくて、何度も引いてしまう人もいるとか。
安井金毘羅さんは京都に数ある神社の中でも小さなお社ですが、東山という地区にあり、その周辺には八坂神社や清水寺、高台寺など有名な観光スポットがたくさんあります。
神社へお参りしたあとは、京都の観光旅行をどうぞお楽しみください。
安井金毘羅宮公式HP:
http://www.yasui-konpiragu.or.jp/
コメント