夫となにか話そうとしても、必ず途中で夫はわたしを無視し始め、結局話し合いになりません。わたしも、何をどう反論していいのかわからなくなり黙ってしまいます。無視してるわけじゃないけど、夫はそんな私の方がモラハラだといいます。これってモラハラ?
そんなお悩みにお答えします。
そんなわたしは夫からモラハラを受けていると気が付かないまま20数年暮らしてきた人。離婚を視野に、ついにアパートを借りて別居スタート!
モラハラの常套手段「無視」
モラハラの使う常套手段である「無視」。
自分がモラハラを受けていたと気がつくとついついやり返したくなるものです。
でも応戦しないことです。
「やられたらやり返す」のはモラハラパーソンズを相手にやるとさらに問題が大きくなります。
「お前こそモラハラ!」と言われ、違う!違わない!と不毛な争いが続くことになります。
誠実に自分の考えを訴えるでもなく、分かってもらおうという熱意もなく、ただ黙り込むのです。
時に首を傾げたり天井を見上げたり「バカバカしくて相手にできない」とでも言いたげにしながら、沈黙が流れます。
「自分は怒っている」とあなたにわからせたいのです。
✔例えば、あなたにはやりたいことがあるとします。
友達と晩ご飯を食べに行って帰ってきました。
夫と子供たちの食事の準備はちゃんとして行きました。
でも、やっぱり夫より早く帰っておきたい。
夫の帰る時間が近づくと気になって、友達と話していてもそわそわしてしまいます。
友達に挨拶もそこそこに大急ぎで帰宅しますが急いで帰った甲斐もなく夫が先に帰宅していました。
まずい・・・
ごめんね〜と声をかけますが夫は何も言わずふいに椅子から荒々しく立ち上がり、リビングの扉をバン!と大きな音を立てて部屋から出ていきます。
終始無言です。
考えますがさっぱり理由がわかりません。
話しかけて仲直りしようと思いますがモラの放つ圧迫感で緊張し、何がいいたかったのか、どう言ったらいいのか分からなくなり混乱します。
結局自分が夫と子供を置いて出かけるのが気に入らないのだろう、と結論を下します。
「これが嫌だから、友達の誘いを受けにくい」
こうしていつも妻は、自分の中に夫を怒らせた原因を見つけ、今まで以上に夫を怒らせまいとして夫の顔色を窺い、自分のやりたいことをあきらめ、言いたいことを飲み込み、小さくなっていきます。
他にも、LINEをずっと既読無視のまま放っておくなどの形のものもあります。
それが相手を不安にさせ、不快にさせ、自分の思う通りの反応を得られるということを知っているのです。
夫に、「どうして」と聞いたところで、きっとこういうでしょう。
「別におれは何も言ってない。お前が勝手にそう受け取ったんだろう。好きにすればいい」
そうは言っていますが、その言葉通りには受け取れません。
オーラを放ち続け家の中が重苦しく嫌な雰囲気になる。
自分の状況はなんだか周りの人とちょっと違うぞと思ってはいるのですが、それが異常だとはまだ思ってはいません。
モラハラ文化に慣れてしまっているため、周りの人の夫婦がちょっと変わってるのだ。だんなさんはよほど理解があるか奥さんに干渉しない方針なんだろう、ぐらいにしか思わないからです。
これがモラハラの「洗脳」状態です。
「攻撃の無視」と「防御の無視」
✔︎「攻撃の無視」
これはフォローしている方がツイートの中で使っておられた言葉です。
なんてぴったりな言葉なんだろう!と思いました。
相手を不安にさせ、不快にさせ、最終的に自分の思い通りの結果を得るための無視です。これが「攻撃の無視」です。
✔︎「防御の無視」
モラハラマインドの相手に何か言えば言葉じりを取られて揚げ足を取られ、一見正論と思えるようなものでまくしたてられます。
あるいは淡々と説教されたりするような場面で、わたしたちは言葉を失います。
諦めて黙るしかないという時もあります。自分の無力さと相手の話の通じなさに思わずため息が出てしまうこともあります。
✓話している途中で大げさにため息をつく
…あれ?
わたし、モラハラ?
そう思ったあなたの心を読んだかのように相手は畳みかけます。
「俺をモラハラだって言うけど、お前こそモラハラ」
いいえ!違います。
あなたの沈黙は争わないための沈黙。
何か言ってさらに傷つくことを避けるための「防御の無視」です。モラハラではありません。
モラハラだと言われた時は
あえて自分の正しさを証明しようとして、戦わなくていいのです。
モラハラだと言われたら「あらそう?じゃあそれでもいいわ」というぐらいの気持ちでスルーしましょう。
裁判になったら負けるぞ、とかモラハラって言うやつこそモラ、とか相手はいろいろ言うでしょう。
本当に裁判になったら、あなただけが一方的に悪者にされてしまうことは有り得ません。
法廷でのやり取りは駆け引きです。
シロウトにはわからないので、その時はその時、専門家に任せよう、ぐらいの気持ちでいましょう。
いまは3倍にしてやり返すときではありません。
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